何が肥満の原因になるのか?

肥満は過剰なエネルギーをためこんで起こるといえますが、それを招く背景は複雑です。

食べすぎや運動不定、遺伝的な素因など、さまざまな要因が関わっています。

ここではその「肥満の原因」について詳しく紹介するとともに日常生活で気をつけるべき点もご紹介していきます♪
 

いくつもの要因か組み合わさって肥満が起こる

肥満が起こる主な原因としては、次のようなものが考えられています。

①過食

食べすぎて摂取エネルギーが過剰になれば、人間の体はエネルギーをためておくようにできていまずから、当然、体脂肪は増えます。

②摂食パターンの異常

まとめ食いや夜たくさん食べるような食事のとり方は、脂肪をためこみやすいことがわかっています。

③遺伝的素因

遺伝といっても、肥満体が遺伝するわけではなく、いわば体脂肪を蓄えられる能力が遺伝するのです。

「太る可能性」が遺伝すると考えればよいでしょう。

④運動不足

運動量が少ないと、エネルギー消費が減るだけでなく、エネルギーを体内に蓄えやすい状態になります。

⑤熱産生障害

ためた脂肪を燃やすしくみのどこかに問題があって、熱産生がうまく行われない状態です。

体指肪がエネルギー源として使われにくくなります。

肥満は、普通、こうした要因がさまざまに組み合わさって起こります。

なかでも、食事の問題と運動不足が、重要な要因と考えられています。

太りやすい体質でも肥満を防ぐことはできる

最近、肥満ネズミから肥満遺伝子が発見されたことで、肥満と遺伝との関わりが強調されるようになりました。

しかし、食糧難の社会に肥満者があふれることがないのは明らかです。

肥満ネズミも、エサを減らせば肥満は治ります。

たとえ太りやすい体質をもっていたとしても、エネルギーが過剰になる環境があってはじめて、肥満になるのです。

生活を変えれば、肥満を防ぐことはできます。

ただ、何が主な原因となっているかは、人によって違います。

肥満を解消するためには、まず、自分の肥満を招いている原因を分析することが大切です。

エネルギー収支の不均衡が肥満を招く

体脂肪量の変化は、食事から得たエネルギーと消費したエネルギーとの収支の差によって起こります。

肥満の最大の原因は、使っている以上にとる「相対的な食べすぎ」なのです。

摂取量が消費量を上回れば脂肪としてためこまれる

私たちは、食物という形でエネルギーをとり、それを使って生活しています。

このエネルギーの摂取と消費のバランスが、体脂肪の量を決めます。

通常は、このエネルギー収支のバランスがとれていて、体脂肪の量は大きく変わることなく、一定の体重が保たれています。

ところが、大食してエネルギー摂取量が多くなり、消費量を上回れば、余ったエネルギーは体脂肪として蓄積され、肥満を招くのです。

また、大食をしなくても、消費エネルギーが少なく、摂取量が消費量を相対的に上回っていれば、余ったエネルギーは体脂肪に変わります。

必要なエネルギーの量は人によって違いますが、それ以上にエネルギーをとる、つまり、相対的な食べすぎが肥満の最大の原因なのです。

減量のためには、体のエネルギー収支を赤字にして、蓄えた脂肪を消費していかなければなりません。

食欲は脳がコントロールしている

野生動物には肥満がないともいわれますが、人間の体にも、本来、食欲をコントロールするしくみがあって、必要なだけ食べるようになっています。

空腹感が食べることを促し、食べると満腹感がストップをかけるわけです。

このしくみがきちんと働いて、その指令に基づいて食べているかぎり、肥満は起こらないはずなのです。

ところが、しばしば人間は体が必要としている以上に食べてしまいます。

空腹感や満腹感は、おなかで感じているような気がするかもしれませんが、実際は、血液中のブドウ糖やホルモン、神経、脳などさまざまなものが関与し
ています。

過食が起こる原因は、単純ではありません。

また、空腹でなくても、久しぶりに友人に会ったといって食べ、テレビで食べているのがおいしそうだからと食べ…と、人間を取り巻く環境には、体の発する指令以外の要素がいろいろ関わってきます。

これらも肥満を助長する大きな要因になっています。

年とともに消費エネルギーは少なくなりがち

一方、消費エネルギーというと、運動や生活活動によって使われるエネルギーばかり考えがちですが、実際、消費エネルギーの半分以上は基礎代謝が占めています。

基礎代謝とは、呼吸や心臓の拍動など、生命を維持するために使われるエネルギーで、安静にしていても消費されます。

基礎代謝は、年齢、性別、体重によって違いますが、年をとるにつれて低下していきます。

同時に活動量も減るので、消費エネルギーは年とともに少なくなるのが普通です。

それなのに、若いときと同じように食べていれば、エネルギー収支は黒字になり、体脂肪がたまっていきます。

これが中年太りの原因です。