不規則な生活こそ美容の大敵

お正月休みやゴールデンウィークなどの長期休暇の後には、疲れがどっと出ます。

長期休暇中の不規則な生活は、体内時計を乱してしまい、なかなか痩せられない肥満に導く可能性があります。

同じ量を食べているのになぜか太ってしまう。

この原因には「時間」が関係しているのです。

つまり、肥満を予防・解消するためには、「何を食べるか」に注意するだけでなく、「いつ食べるか」に十分注意をする必要があるのです。

太りやすさは「ビーマル1」と「レプチン」がカギを握っている

ある実験で、「ビーマル1」という時計遺伝子がなく、体内時計が狂って正常に作動しないマウスは、正常なマウスと同じ量のエサを食べているのにもかかわらず、肥満になることが明らかになっています。

さらに正常なマウスは規則正しく食事をしている一方で、体内時計が働かないマウスは、寝ているべき時間にエサを食べるなどして、食べる時間が不規則でした。

つまり生活リズム、特に食事の時間の乱れで、同じカロリーのエサを食べていても、肥満になってしまう危険性を指摘しました。

このメカニズムには脂肪細胞にある「ビーマル1」という時計遺伝子と、脂肪細胞から分泌される「レプチン」という食欲を抑制する働きを持つホルモンが関係しているのです。

ビーマル1は、脂肪細胞の中で脂肪をためこむ働きをするタンパク質です。

ヒトの場合、夜暗くなると増え、朝明るくなると減る性質を持っています。

私たちの体のリズムをつくるのに関係しているため、「時計遺伝子」と呼ばれています。

夜食を食べると太りやすいのは、夜暗くなるとビーマル1の分泌が増え、食事から摂った脂肪を脂肪細胞にため込もうと一生懸命働いてしまうからだったのです。

また、食事から摂った脂肪が脂肪細胞にため込まれ始めると、「レプチン」が脂肪細胞から分泌されます。

このホルモンが発信するシグナルが、脳の目の奥にある「視交叉上核」にある「満腹中枢」に働きかけて、「お腹いっぱい」だと感じるのです。

ところが、食べ過ぎが続いたり、夜遅くに食べる悪い習慣を続けていくと、脂肪細胞に脂肪がたまり続け、脂肪細胞の一つ一つが肥大化していきます。

そして肥大化、大型化した指肪細胞からは、食欲を抑えるホルモン、レプチンの分泌が減ってしまうのです。

体内時計の働き

私たちの体に体内時計があるのはご存知だと思います。

体内時計は、大きく分けて2種類。

まず脳内、場所としては目の奥にある視交叉上核にある「主時計」と脂肪細胞など全身の細胞に存在する「末梢時計」があります。

細胞の一つ一つに時計がついているなんて、驚きです。

脳の主時計は、光の刺激によって、体内の細胞一つ一つにある末梢時計にシグナルを送り、体を「昼モード」や「お休みモード」に調節しています。

つまり視交叉上核にある主時計として働く体内時計は、体全体の指揮者みたいなものです。

一方、脂肪細胞は、オーケストラの中でもかなり音が大きい、打楽器奏者のようなものだと考えてください。

指揮者がいくら指揮棒を振っても、打楽器が指揮者の言うことを聞かずに、大きな音を立てて暴走すれば、オーケストラはめちゃくちゃなリズムとメ
ロディーになってしまいます。

肥満した体に付いた脂肪細胞は、暴れ太鼓のように体のリズムを乱して、脳の主時計までも狂わせてしまうのです。

肥満は顔のたるみやシワをつくり出す美容の敵でもあります。

体内時計をしっかり働かせるためにも、規則正しい生活を送りましょう。